ガチガチに硬いのに自分では感じないという方もいますし、最近では子どもの肩こりも気になります。心とからだのつながりでいうと、肩の張りやコリは「責任感の強さ」「プレッシャー」「〜しなければ」という意識が表れています。
「肩の荷が重い」「肩に力が入っている」という言い方をしますが、心の状態に呼応して、からだは無意識にそうした状況をつくります。
交通事故や転んだ時に腕をついた衝撃などが原因の、頚椎6・7番、胸椎1・2番の歪みが肩こりに影響していることもあります。
赤ちゃんを産むために開いた骨盤は自然に閉じていきますが、出産時に無理な力が加わったり、もともと骨盤に歪みがあった場合には、閉じるプロセスがうまく進まないことがあります。産後早めに骨盤の調整をすることで、お母さんの体調や体重のコントロールがスムースになります。家でできる簡単な体操も効果があります。
腰痛には、慢性的な鈍痛を伴うものと、急激で激しい痛みのぎっくり腰などがあります。その両方に対して有効なのが「ゆらし」です。うつ伏せ状態でからだを左右にゆらす施術のひとつ。歪みのたまった背骨のねじれやズレが小さくなり、腰回りの緊張した筋肉が弛緩されます。
骨のズレによる症状の場合、「ゆらし」の後で骨格全体のバランスを確認し、骨の歪み(主に腰椎4・5番、仙骨1番)を元に戻していきます。溜め込んだ感情がからだの流れにブロックをつくって腰痛が生じている場合は「ゆらし」の後、筋肉の深部へ波を送りながら感情にフォーカスをあてていきます。
腰の症状に見られる感情のブロックには「怒り」「自己否定感」などがあります。
私たちの無意識はさまざまなことを瞬時に決めている、といわれています。メニューを見たら「これを食べる!」とか、ウェブサイトを見て「てぃーだスマイルに行こう!」とか(笑)。
でも、頭は理由が欲しいので考えて悩みます。もう心の奥では決まっているのにね。
からだには自分が気づいていない意識の状態が表れています。頭が心の奥の自分に気づいた時「ああこれだ!」とからだ感覚で納得します。これを自己一致と言います。
背中にはその時の感情がわかりやすい形で現れます。背中の上の方が張っているのは、飲み込みたくない、納得できなことがあって葛藤している時。背中の真ん中あたりは、言いたいことがあるのに外に出せない時、背中の下あたりは、無理やり納得しようとして受け容れたけど消化できない、といった時に張りが強くなります。
自分のからだがゆがんでいるのかどうか、本人ではわかりにくいものです。
ゆがみは事故や転倒などによってできるものと、からだの使い方のクセによってできるものがあります。
外部から大きな力を受けたからだは、命にとって大切な部分(脳や心臓)を守るために衝撃を吸収しますが、骨格に残ったゆがみはさまざまな不調をもたらします。
また、日常の姿勢や歩きかたのクセによる歪みは、骨格だけでなく筋肉のかたよりにもつながります。骨格やからだの使い方を調整することが必要です。
頭痛にはいくつかの種類があり、中には脳出血やくも膜下出血といった一刻を争うものもありますが、一般的には、緊張性頭痛や偏頭痛を訴える方が多いです。
解決しなければならない問題があるのに糸口がつかめない時、「〜で頭が痛いよ」という言い方をしますね。実際、頭痛の方のカウンセリングをしていると、未処理の問題を抱えて解決方法が見つからず、困り果てている、ということがあります。こうした、ストレスが緊張状態をつくって頭痛につながっている場合、首・肩周りを弛める施術を行いながら、感情を解放していくと、リラックス状態を見直す機会につながります。
自分の元気がめいっぱい発揮されているのを100とすると、今の元気度はどれくらいですか?60? 40〜30? それはいつ頃から?
食事はおいしいと感じますか? ぐっすり眠れていますか?
私たちには、頭で「こうしよう」と考えている自分と、心の内側で「こうしたい」「したくない」と感じる自分があります。元気がない時は、頭の自分と心の自分の距離が大きく離れてしまっています。頭と心が少しづつ近づくにしたがって、元の気が流れ始め、自分らしさが出てきます。からだの声を聴いてみましょう。